日本の山と住まいをつくる

杉と桧と住まいをつくる

日本の山と住まいをつくる

納入事例

コンセプト

 田舎暮らしにはどうしても必要な大きな納屋、庭いじりや休憩のための大きな軒下空間、大きな瓦屋根や無塗装のスギ下見板、シックイの外壁。この家は地域の風景に違和感無く溶け込みながら、さりげなく主張をしています。古くなくイマドキでもない、でも100年後にはきっと古民家と呼ばれる家。時代や住まい手が変わってもいつでも「ただいま」という気持ちにさせてくれる、なぜか懐かしい家をコンセプトにしています。

 永年住んできた愛着のある母屋、離れ、納屋をすべて建替えて、雑木の庭が似合う家に住みたい、夏涼しく、冬暖かい「ついの棲家」にしたい。クライアントの描くセカンドステージの舞台となる「黄昏はうす」、その実現のために、5年計画を実施して建替えたのがこの家です。かまどがあり薪で風呂を沸かしていた母屋の記憶が薪ストーブにつながり、その母屋から取り外した床の間や廊下のケヤキ板を再利用したり、これまでの人生経験の積み重ねから自然に出てくる要望を素直にかなえられた家になったのではないかと思います。(萩原建設 / 萩原義雄)

住まい手の声

1、調湿の効果…家に入った時、夏はヒンヤリ冬はほっこりします。肌の乾燥も少ない気がします。

2、大地から切り離されても生きて呼吸している木々に包まれての暮らしは心も体も安らぎます…

3、木の家は管理、補修しながら永く住み続ける事ができ、解体、廃棄となる時も環境への負荷が少ないのではないかと思ってます…

木材仕様

構造材・端柄材

杉、桧

造作材

杉  源平上小、桧 上小

階段材

杉  源平上小

床板

[1階]杉  源平生節(埋木) 巾180㎜×厚30㎜ 

[2階]杉  源平生節(埋木) 巾120㎜×厚15㎜

天井・壁板

杉 源平ム・上 巾120㎜×厚15㎜

外壁材

杉 赤生節(埋木) 巾120㎜×厚15㎜ 木裏化粧使い

木塀

杉  赤生節(埋木) 巾105㎜×厚15㎜

 構造材は現しとなる材がとても多かった為、何面見えてくるのか、また長さはどこまで見えるのかを細かく打ち合わせし、適材適所に材があてがわれるよう準備しました。
 外壁材は四角の板をよろい張り。木材の「反る」性質上から、よろい張りの板が重なっている部分が「はねあがらない」ようにあえて木裏を表面として使用。木裏面に虫食いなどの欠点のないきれいな材を選別しました。

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