日本の山と住まいをつくる

杉と桧と住まいをつくる

日本の山と住まいをつくる

納入事例

コンセプト

世界企業である「TOYOTA」のお膝元 豊田市。

豊田市は愛知県で最も面積が広く、北側の市境は長野・岐阜両県に接しています。
そんな豊田市の南端。企業城下町とは思えないのどかな田園風景の一角にある傾斜地、全面道路から旗竿の斜路を距離にして20m、高低差にして3m程上がった見晴らしのいい平場に「駒新町の家」は建っています

敷地を初めて訪れた時、南東方向に開けた長閑な景色を見て、2階リビングを持つのびやかな住まいがいいなぁと感じました。住まい手からは楽器を演奏しても困らないような趣味の部屋(書斎)が欲しいと伺っていたので、何とか「離れ」的なスペースを確保できないかなと思案した結果、2階の生活スペースからインナーテラス(外部)を介して「離れ」となる書斎を持つプランが出来上がりました。

将来的にはガレージの屋根上に物見台を増設して、インナーテラスから行き来できるように・・・という楽しみ方も勝手に想定しています。

素材に対する接し方はどの物件でも共通していますが、「自然素材の見本市」かのような品のない空間にならないようにバランス、色味に気を付けています。

(神谷建築スタジオ / 神谷義彦)

住まい手の声

家族皆、キャンプが好きで自然の温もりをいつも感じていたいと思っていました。

天井から床も無垢材に囲まれた家で毎日がとても癒されます。

家に帰ると先ずは木の香りがふぁーっとして家の中で自然を感じられ、とても幸せな気分になります。

床はついつい裸足で歩きたくなるので、靴下はすぐに脱いでしまいます。

夏はひんやり、冬は温もりを感じ、柔らかく、歩くだけでなく、ついつい寝そべってしまいます。

子供も床でゴロゴロしてます。

たまに物を落とすと凹みます。床も心も。

しかし、最初は直そうと頑張ってましたが、凹みや傷も思い出として刻まれます。

柱にも感動しました。

とてもすべすべで、肌触り良くついつい、すりすりしてしまいます。

天井は、ぼーっと眺めてしまうぐらい癒されます。木目や節が自然を感じられるんでしょうね。

冬場はパキパキ音がなり、木は生きているんだと感じました。

住み始めて約1年、木の色合いが変わってきたと感じます。

常に木の変化を楽しみ、毎日家に帰る喜びを感じられとても幸せです。

木材仕様

構造材・端柄材

杉 桧

造作材

杉  源平上小、桧 上小

階段材

杉  源平上小

床板

杉  赤生節(埋木)巾150㎜×厚15㎜ 

壁板

[玄関]杉 小幅板風羽目板

[リビング]杉  源平生節(埋木) 巾120㎜×厚15㎜

外壁材

杉 源平生節(埋木) 巾145㎜×厚19㎜ ヨロイ張り加工

杉 源平生節(埋木) 巾105㎜×厚15㎜

天井板

[玄関]杉 源平ム・上 巾120㎜×厚15㎜

デッキ材

杉 上小 巾150㎜×厚40㎜

木塀

杉 源平生節(埋木) 巾100㎜×厚15㎜

たくさんの杉材に囲まれた温かみある空間。
見た目からもそのやさしさが伝わってきます。
玄関には小幅板風羽目板を壁使いされ、縦に入ったリズミカルなラインが楽しい印象。
デッキ材は節のない部位を選び塗装されることで、広葉樹のような雰囲気も感じます。
同じ杉材でありながら様々な使い方をされる神谷さんの「木づかい」には、いつも脱帽させられます。

撮影

今西浩文

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