納入事例
コンセプト
今回の敷地は、のどかな風景が広がる高台にあり、南に顔を向ければ東西に起伏無く山の稜線が続いている。そんな起伏のない山の稜線を眺めていたら「素直に稜線に沿った明るい住宅」を無性に設計したくなった。
南開口部を起伏のない山のごとく素直に配置し、掃き出し窓にせず、床から少し上げ、窓に座れる幅広の敷居を設置することでより身近に窓辺を楽しめる居場所とした。
内部は自然素材を活かした健康的に配慮ある住宅とし、構造材には群馬県産材、壁材には地元藤岡市鬼石町で生産している珪藻土などを用いた。
今回は昨今のご時世でリモートワークが進んだことから、そのライフスタイル環境を整えた。
仕事と家庭に分別をつけ、あえて家族で賑やかなLDKを避け玄関廊下を介して場所を配置することで落ち着いた環境とした。腰をかけカウンター机に目を向ければ高台から見通す、のどかな風景が広がる気持ちの良い仕事場となった。(ほしかわ工務店 / 干川彰仁)
木材仕様
天井板・戸袋鏡板
桧 小幅板風羽目板 ム・上 巾100㎜×厚12㎜(3本溝)
天井板に小幅板風羽目板を使っていただいたお住まい。
細かなスリットが入っていることで、空間にハリが出て、ぐっと引き締まった印象に。
光の加減によってもさまざまな表情を見せてくれそうです。
色々な木の素材がふんだんに使われ、木の優しさ、心地よさが伝わってくる住空間。
お家で過ごす時間が多い今、心と体がよろこぶ素材に囲まれて暮らしたいなと改めて思いました。
撮影
COMODO★LABO