納入事例
コンセプト
夏は涼しく、冬は暖かい、景色に馴染む佇まいの家。
深い軒と大きな窓、適所に設けたトップライトで温熱環境を制御しつつ、
美しい陰影を作りだしました。
リビングは東側に豊かな既存の庭につながる大きな全開口の窓を
南側には道路と少し距離をとりつつ、緑を効果的に増やしながら連続窓を
それぞれガラス、簾、太鼓障子の三層仕立てとし、視線と温熱に配慮、
ベンチでつなげることで、窓辺の居場所を設けています。
床はひのきの板張りで足ざわりよく、
LDKの天井はさわら板張りの勾配天井とし、
構造の工夫で棟柱をなくして、広々した空間を確保し、
家事動線もつかいやすく、回遊動線でつなぎました。
(Mアトリエ / 岡村未来子)
住まい手の声
住み始めて2年程になりますが、特に肌ざわりの良さが気に入っています。
季節を問わず素足が心地よいので、スリッパも履かなくなりました。
いつも肌に触れるものが心地よいのは、住まいの満足感につながると実感しています。
木材仕様
床板
桧 ム・上 巾150㎜×厚15㎜ 超仕上げ
桧のフローリングを使っていただいたお住まい。今回は「超仕上げ」でオーダーいただきました。
床板は通常サンダー仕上げがスタンダードですが、超仕上げをすることで、艶や光沢が出て、肌触りも滑らかになります。
掲載している写真は竣工からしばらくしてから撮影されたもの。
桧の源平のコントラストが落ち着き、深く味わいのある色合いとなっているのがうかがえます。
住む時間とともにこの経年変化を楽しめるのも、無垢材の良さのひとつです。
撮影
Hiroshi Tsukamoto