日本の山と住まいをつくる

杉と桧と住まいをつくる

日本の山と住まいをつくる

エンガワハウス

納入事例

コンセプト

間口いっぱいのコンクリート縁側が特徴の2階建て木造住宅です。

 敷地の南に面した公園の桜並木とその裏の小山の景色が魅力的で、また建ぺい率が低く庭が大きくなる敷地特性から、外へ大きく開いた家を構想しました。一方で裏の小山が土砂崩れする万が一の際に備え擁壁の必要性も感じました。そこで景色を取り込みつつ災害にも備える、縁側の役割をアップデートしたコンクリート製の「エンガワ」を設計しました。

また、景色=環境を取り込むという考えを視覚だけではなく、住まい手が五感で感じられるよう、内部空間には木材などの自然素材を出来るだけ使用しました。エンガワは伝統的な縁側より幅が広くリビングのような空間で、座ったり寝転んだりするため、肌触りの良いヒノキフローリングとしています。濡縁(外部の縁側)やダイニングキッチン、寝室や階段は温かみのあるスギフローリングとしました。

 エンガワという古くて新しい空間を通して、家と外、住まい手と自然の関係を再構築しました。nLDK一級建築士事務所 / 近藤陽子

木材仕様

床板

[1階 玄関・縁側リビング]桧  ム・上 巾120㎜×厚15㎜ 

[1階 DK・WCLC・洗面スペース]杉 赤生節(埋木) 巾120㎜×厚15㎜ 

[2階]杉 赤生節(埋木) 巾120㎜×厚15㎜ 

階段材

[踏み板・側板]杉 源平上小

[手摺・支柱]桧 上小

造作家具用材

[キッチンバックカウンター・TVボード] 杉 のじもくまのパネル(巾接ぎパネル)

デッキ材

杉 赤生節(埋木)巾150㎜×厚30㎜ ウッドロングエコ塗装

床板から造作材まで使っていただいたお住まい。

階段材は、踏み板にノンスリップの溝やシャクリ加工、側板も溝加工をして納品しました。キッチンバックカウンターの天板や棚板・前板や、TVボードの天板・側板・棚板など、造作家具用の部材には杉の巾接ぎパネル「のじもくまのパネル」を使っていただきました。

縁側リビングから濡縁へと繋がる空間は、それぞれの素材の足触りの違いも楽しめそうです。

撮影

笹の倉舎/笹倉洋平

 

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