日本の山と住まいをつくる

杉と桧と住まいをつくる

日本の山と住まいをつくる

納入事例

コンセプト

大工である施主が生まれ育った地に自らの手で建てた住まい。構造材には県産材であるびわ湖材を使用しています。目の前に田園風景が広がる長閑な立地を生かし、大きな開口を設けた2階に生活の中心の場を。また毎日立つキッチンを一番気持ちのいい場所にするべくプランをスタート。窓に面したL型のキッチン&パントリー、段差を設け緩やかに住み分けをしたリビングダイニングのある空間としました。その天井には棟からバルコニーの軒先まで6m近くを1本の材で架けた登り梁が見えてきます。

また、今回選んだ杉の床材に直接座ること寝転ぶことを想定し、リビングの寛ぎの場はダイニングとの間に設けた段差、ゆったり目の一人掛けのソファ、そして床、とすることに。無垢材の他、パーツ類に真鍮を取り入れ、経年変化も味わいとして楽しめるような住まいにしました。

(坂田工務店 / 坂田佳子

住まい手の声

素足で過ごすことが増えました。杉の床材の肌触りの良さは、子どもたちがそのまま床に寝転んで過ごすことが増えたことでも実感。寝転がったときに見える板張りの天井もお気に入りです。

キッチンの窓やダイニングのカウンター越しには、田んぼが青々とした緑の絨毯に変化していく様や、夕暮れから夜にかけての空の移ろいや月の満ち欠けなど、時の経過や季節の変化が感じられる景色を臨むことができ、想像以上に居心地の良い場となりました。

玄関を開けた瞬間から木のにおいに包まれ、好きなものに囲まれたわが家で寛げることの価値をあらためて実感しています。

木材仕様

造作家具用材

杉  のじもくまのパネル(巾接ぎパネル)

床材

[1階]杉 源平ム・上 巾150㎜×厚15㎜ オスモ塗装(フロアークリアー)

[2階]杉 赤勝生節(埋木) 巾210㎜×厚30㎜ オスモ塗装(フロアークリアー)

天井板

[1階]杉 源平ム・上 巾120㎜×厚12㎜

 

[2階]杉 源平生節(埋木) 巾120㎜×厚12㎜  

 

[玄関ポーチ]杉 小幅板風羽目板 赤ム・上 巾125㎜×厚12㎜(4本溝)  

壁板

[パントリー]杉 源平ム・上 巾120㎜×厚12㎜

軒天材

杉 源平生節(埋木) 巾150㎜×厚24㎜

外壁材

杉 赤生節(埋木) 巾150㎜×厚15㎜ ドイツ下見板加工 帯鋸仕上げ

床板や天井板、パネル材、外壁材など杉材をふんだんに使っていただいたお住まい。実際に見学もさせていただきましたが、木材の使い方、材をあますことなく使い回すアイデアが楽しく、大工さんならではの工夫が勉強になりました。

室内から四季折々を感じられる借景を眺めながら、家族の思い、家づくりへのこだわりが詰まったお住まいを体感。「この床板にして良かった!」と言っていただいた30㎜厚の杉フローリングは、梅雨の時期もジメジメせず、サラッとした気持ち良さを実感しました。

撮影

原野純一(右下デッキ・プロフィール写真のみ)

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