納入事例
コンセプト
軽井沢の森の中に佇む住宅。
家の生活の中心には、バイオエタノールによる暖炉があり、この暖炉を隔てて、広間と書斎、広間と台所がつながるため、揺らぐ火の間から人の気配を感じるように計画した。この3つの空間は、暖炉を中心とした回遊性があり、家の核がここであることを位置づけている。この核空間の天井を、R形状とすることで、暖炉を中心とした空間であることを控えめに主張しながら、そこに滞在する人を優しく包み、緩やかに空間そのものが人をとりまくようにしている。この空間演出をより効果的にするための天井材は大変重要であり、曲線を美しく表現しながら、コンセプトを際立たせる、そんな素材選びにこだわった。
空間そのものが“周囲をとりまく”という意味の、「環る(めぐる)」であり、さらに建築家の意図として、自然環境や地球環境を大事にすることは、“環”から意識されるサスティナブルな意味に通じることを意識した家となったと思う。(アトリエ・カムイ/井野 勇志)
木材仕様
天井板
桧 小幅板風羽目板 ム・上 巾100㎜×厚12㎜(3本溝)
小幅板風羽目板を使っていただいた住宅。
現場での塗装の色合いや曲面の表現も素敵で、包み込むような空間を演出するために小幅板風羽目板をお選びいただいたことを、大変嬉しく思いました。